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山口カズヤくんがやっぱりしんどいはなし

皆さん、毎週日曜日夜10時30分から日本テレビで大好評放送中の「ゼロ 一獲千金ゲーム」の第2話を見ましたか? 見てない人は直ちに見てください。

前回、山口カズヤくんのしんどさについてをつらつらと話す記事を投稿しましたが、2話及び3話予告の彼がやっぱりしんどかったのでまたブログをしたためます。

そして山口カズヤくんについて語るのには、やっぱりHuluで配信中のエピソードZERO山口カズヤ編の存在が必要不可欠なので、まだの人は何に替えてもHuluに登録してください。そして絶対損しないので仮面ライダーオーズ/OOOも見てください。よろしくお願いします。

 

2話を見て、私が山口カズヤくんへの認識で大きく改めた箇所が一点。

それは、山口カズヤくんには友達が居ない。

いやその、自分でもな〜〜〜に言い出すんだと思いますが、とりあえずこの写真を見て欲しい。


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あっ!!仲のいいクラスの集合写真だ!!!皆中良さそうだな〜〜〜………あれ……?


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あっ…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………こ、これは……………………と、友達が……………………居ない………………………………………………………………


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何だこの世界を呪っているような表情は。もっとMyojoに載っていそうな表情と立ち方をしろ。いややっぱしないで。君はありのままが可愛いよ。それにしても右下の子の笑顔が眩しすぎて見比べると余計に心にくるな……。

 


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いやいやな〜〜〜にシャツ出しとんねん。

せめて零と仲良さそうな感じに写れよ。

その立ち位置なら潔く端っこでいいだろ。何でちょっと真ん中に寄ろうとしてんだよ。

何なんだお前は……………………好き……………………………………………………………………………………。

 

はい、という事で(?)それを踏まえて山口カズヤくんがただただしんどいって話をさせてください。

 

◆スピンオフについて

2話で山口カズヤくんに友達が居ないことが判明しましたが、それによってあるシーンのしんどさが割増するんですね。そう、同窓会のシーンです。

「我ら、開難高校特進クラスのスターに! カンパ〜イ!」

この台詞……高校時代友達が居なかった人を囲って言ってるんですよ……。他の誰でもない、クラスメイトが……。

しかも、後半で

「零がアンカーだったら勝ってたよな」

と、部活についても言及してる事から多分水泳部員でもある。

クラスメイトに部活仲間が居るにもかかわらず、集合写真ではぼっちだった人間を、10年経ち成功者になったら皆で持ち上げている図。これだけでもしんどいのに山口カズヤくんの陰口を言っている事実で更にしんどい。そして陰口のシーン、続く

「零が天才だったら、あいつは天才ぶりっこ」

って台詞から、何となく山口カズヤくんの学生時代の態度が伺えて余計にしんどい。

いや、進学校の特進クラスで、5教科のテストで492点取ってるの普通にすごいんですよ。満点取ってしまうような天才が居るから隠れてしまうだけで、普通にすごい。そんなすごい彼が「天才ぶりっこ」なんて陰口を叩かれてしまうのってやっぱり、"自分は天才だ"みたいな主張を直接的にせよオブラートに包んでいたにせよしていたんでしょう。

進学校のエリートにありがちな、一流企業に入ったら勝ち組! みたいな人生は嫌だったんだよ」

「居るだろう、プライベートでも得意げにカードぶら下げちゃってる奴」

この辺からも分かるように、山口カズヤくんは性格が悪い。好き。多分高校時代もこんな感じで、意識的にしろ無意識的にしろ周りを下げた発言をしていたのかもしれない。そう考えると「進学校の〜」の後で同級生二人が顔を見合わせて笑っているところ、「ま〜た始まったよ笑」みたいな感じの笑いに見えてくるような……?つ、つらい……好き……。

 

それを踏まえて見てほしいシーンがあって、ラストの

「俺と! あいつ以外は全員カスだったからな」

ここなんですけど。私、2話見る前までは「あ〜なるほどワンマン系のリーダー格だっあのねふんふん」みたいなこと思ってたんですけど蓋を開けてみれば友達が居なかった。

「カスに正当な評価はできないからなァ」

いやいやだってカズヤくん認めてもらいたがりじゃん。承認欲求の塊じゃん。友達の輪に入れないので、周りを"カス"と定義づけて溜飲を下げてない?? 会社でも自分が評価されなくなったから周りをカスとした??

実際、よくよくテスト結果を見ると、カズヤくんに次いで3位の黒木大将くんは486点で、点数的にはカズヤくんとそんなに離れてない(=カズヤくんと周りの"カス"は劇的に差がない)んですね。水泳はどうか分からないけど。だから、実際問題として零とカズヤくん以外の実力が歴然だった、能力を批判するための"カス"ではなく。認められない自分が許せず、感情の行き場を作り出すための"カス"なんじゃないかなと。幸せになって欲しい。

 

あとその他の山口カズヤくんのしんどさ爆アゲポイントととしては、呼び名とかもそうですね。

カズヤくん、アリサさんの事を呼ぶ時、「アリサさん」って下の名前で呼んでるんですけどアリサさんは「山口くん」って呼ぶんですよ。零の事を「零」って呼ぶ同級生(苗字呼びも居たけど)、カズヤくんの事は「山口」って呼ぶんですよ。そして個人的に一番しんどいなあって思うのは、カズヤくんの事を「山口くん」って呼ぶアリサさん。向井さんの事は「シオンくん」って呼ぶんですよ……………………。

アリサさんとカズヤくんの間に、信頼関係とか仲間意識とか友情とか、そういう近しい感情って少なからず描写されてたと思うんですね。なんか、そういうのを取っ払って、ひとつ上の場所に抜かれてしまった感じがとてもしんどくて好きです。

で、唯一彼の事を「カズヤ」と呼ぶ人が居て。そうです我々の宇海零です。

 

◆2話の零について

2話、サイコーじゃなかったですか?サイコーです。

1話+スピンオフまでだと「宇海零、一体どんな人間なんだ?」がだったのが「宇海零……一体どんな人間なんだ…………?」になったというか……。

正直、2話を見るまでは零の優しさというか、人のために行動する理由がちょっと私の中で曖昧だったんです。で、2話見たらなんかもう「そういうもん」なんだなと納得できたというか。理由付けは追々多分されていくと思うんですけど、話を追っていく上でのこちらの感情としての折り合いがついたのが2話でした。

「分かってます。ヒロシさんがアウトにいて、自分に跳べと言う事は100%あり得ません。それは断言できます。たとえ、ヒロシさんが誰かに拳銃を突きつけられて、脅されていたとしても」

ここのシーンが特にそれが顕著で、何というかとにかく"人を信じる"事がすごく上手だなと。零がとにかく格好いいのは、ここで"ヒロシ"を全く疑ってないところ。ヒロシは自分を貶めたりはしないから、声の主が本物かどうかを最後まで疑ったところ。信じたいから疑ったというところ。

ヒロシを信じてるから今の状況を徹底的に疑うところ、ただ単純に"人がいい"とかではなく、もっとこう根本的な人間としての作りに説得力が出てて最高でした。

結論としては、零はとにかく人を信じるのが上手く、裏を返せば信じられる人を判断するのが上手いんです。セイギや在全に対する態度を見るに、自分が信じられる人とそうでない人で完全に分けてる。そして、そこに関してはひたすらにまっすぐ。余計な社交辞令を挟まない。0か100かの両極端。

それを踏まえて、零と山口カズヤくんの関係性について。

◆二人の関係性について

零と山口カズヤくん、お互いの事を名前で呼んでるんです。零は義賊仲間の事を「スナオさん」「ヒロシさん」「チカラさん」とさん付けで呼んでいるし、カズヤくんも仕事仲間(上司だけど)の事を「アリサさん」とさん付けで呼んでいる。のに対し、二人はお互いを下の名前で、呼び捨てで呼び合っている。山口くんの事を下の名前で呼ぶの、多分お父さんお母さんと零だけですよ。

で、2話での二人の会話シーンなんかも併せて見るに、少なくとも零から向けられる感情は好意的なものなのではないかなと。

零が他人に向ける好意は0か100かなので、クウォータージャンプの相手がカズヤくんで嘆いているのも、「信じる」と言っているのも多分本心。

で、問題になってくるのが零がカズヤくんの心の底に気づいているかなんですけど。……………………多分気づいてるんだろうな…………………………。

零の「信じる」は無責任な「信じる」ではなく、相手の本質を見抜いた上での「信じる」だなと分かったのがVSヒロシロイドだったので。カズヤくんの本質もきっと見抜いた上での「信じる」なのでしょう。

そして、それを踏まえての

「お前はそんな奴じゃない」

これ、見た人いますか?3話予告CMで零がカズヤくんに対して言った言葉なんですけど。私は今さっき見て無事死にました。

零はカズヤくんのドロドロとした胸の内に触れても尚、信じているということ。しんどい。

こういうやり取りがあって、予告CMの

「生きろ……」

に繋がるのかと思うともう、墓を掘るしか無い。セルフ埋葬。

 

◆カズヤくんの目的について

これ、山口カズヤくん界隈(は???)では5000億回くらい言われてると思うので今更私が言うのもどうかなって思うんですけど。3話の推定トップオブしんどいポイントだと思うので言及させてください。

カズヤくんは結局、どうしたいの?

零に勝ちたい?殺したい?目的を遂げたら本当に満足するの?

零に勝った(=殺した)ら、自分のした事に耐えきれずに鬱々とした日々を過ごしそうだし、零に負けてもやはり負けてばかりの自分に悶々として鬱屈な人生になりそう。

そもそも、最後の

殺ってやる……その偽善

ってモノローグなんですけど。これ、カズヤくんは零の事を暴きたかったのでは?

分かってる、学生の頃から。でも、俺は知ってる。やつの致命的な欠点を。あいつは根っこの所が……おめでたい。人の気持ちを踏みにじれない。友達を裏切るなんてとんでもない。つまり、筋金入りの偽善者。

書き起こすだけでもうしんどい。

で、このモノローグについてなんですけど、カズヤくんの言うこの"欠点"って、第三者から見れば長所足り得るのでは?

三者から見た零って、勉強も水泳もできれば、友達思いの聖人君子。ビジュアルは加藤シゲアキ(美美美の美)。

あれ……もしかして完璧なのでは……?

で、カズヤくんはこの完璧な"宇海零"を崩したかったんじゃないかなと。宇海零を崩して、宇海零の聖人君子ではない人間味のある部分を暴いて、神様から人間に落としたかったんじゃないかと。

なので。

このゲーム、零が生きても死んでもカズヤくんの負けなんですね。零が生きて、カズヤくんの方へ跳ばなかったら正しくゲームとしての負け。零がカズヤくんの方へ跳んでしまったら、ゲームとしてはカズヤくんの勝ちだけれど、零はカズヤくんを信じて跳んだことになるので、宇海零を暴くという点ではカズヤくんの負けになるわけです。どっちに転んでもしんどさが約束されている。しんどい。後ろで歌ってる増田さんの歌声がまた優しくて甘いことでより一層しんどい。過ぎし日は青春……………………。

 

そんなしんどい山口カズヤくんの出てくる「ゼロ 一獲千金ゲーム」はな、ななんと今夜!!!今夜10時半放送です!!!

ゆっくり書いていたら放送ギリギリになってしまったけれども、なんとか3話までにしんどさを整理する事ができました。3話は多分もっとしんどくなります。

頼むから全人類山口カズヤくんを幸せにしてあげてくれ。頼む!!!!!!!